ねこフィールドで送る幸福な生活【幸福のための人間のレベル論/藤本シゲユキ】

幸せに生きるためには、まず自分がきつねであるということを知らなければならない。

より幸福に生きるためのヒントが書かれている最高の本を紹介します。

人間の幸福レベルは9段階

著者によると、人間の幸福レベルは9段階のフィールドに分けられる。

  1. けだものフィールド
  2. きつねフィールド
  3. うさぎフィールド
  4. チワワフィールド
  5. ハリネズミフィールド
  6. ねこフィールド
  7. ライオンフィールド
  8. ペガサスフィールド
  9. お釈迦さまフィールド

1〜2は人でなしステージ、3〜5は気づいていないステージ、6〜7は気づいてるステージ、8〜9は悟りステージに分類される。

1が最下位、9が最上位となっており、上位フィールドに行けば行くほど幸福度が高くなる仕組みになっている。

幸福度が高い生き方ができるようになると、愛を持って他人や社会に貢献できるようになる。

周りに愛を与えることで幸福な生活を送るためにも、フィールドを上げたい。

現状どのステージとフィールドにいるのか

フィールドを上げていくためにはまず、自分は今どのフィールドにいるのかを知る必要がある。

著者の体感によると、日本人の8割が「人でなしステージ」と「気づいてないステージ」にいるそうだ。

なんとしても「気づいているステージ」に上がりたい。

ねこフィールドまで上がることができれば、日本人の中で20%の幸福な人間になれるということだ。

目指すべき「気づいてるステージ」とねこフィールドの特徴は次のとおり。

・人や環境のせいにしない
・自分の主観や常識で物事を判断しない
・自己肯定感が高い
・人や状況はコントロールできないものだと理解している
・新しいことへの挑戦が楽しい
・ポジティブ状態でいることが多い
・ワクワクすることや刺激があることを追い求める

眩しい。そう簡単には辿り着けない領域だ。

どうやら僕はまだ「気づいてるステージ」には到達できていないようだ。

ではどこか。試しに下から2番目のきつねフィールドの特徴を見てみよう。

・自分の非を表面的には認めるが反省はしていない
・テンションの浮き沈みが激しく、調子が悪い時は絶望に似た感情を抱えることが多い
・過去の失敗を顧みることができない
・自分では何もしないのに、自分より上のステージにいる人間に自分を引き上げてもらおうとする
・批判的な意見が多く、すぐ人や環境のせいにする

きつねでした。

正直、当てはまることがとても多い。これでは幸福な人生とは言えない。

まさか自分が「人でなしステージ」にいるとは。せめて「気づいてないステージ」であってほしかった。

目指せねこフィールド

現状自分がきつねフィールドにいることはわかった。どうやったらねこフィールドまでフィールドアップできるのか。

きつねフィールドからねこフィールドの間には、うさぎ、チワワ、ハリネズミフィールドがある。道のりは遠い。

ステージアップの鍵になるのは自己肯定感。自己肯定感を高め、常に自分と向き合い、改善していくことで幸福レベルは上がっていく。

全編を通して述べられているのは、人の評価を気にせず、今自分ができることとできないこと、持っているものと持っていないものをしっかりと見つめ、挑戦を続けることが大切であるということだ。

自分に向き合い続ければ、目の前で起こっている現実は全て過去の自分が選択した結果だということに気づく。気づいた上で日常生活を送ることができていれば、それは「気づいてるステージ」の生活だ。

きつねとねこを行ったり来たり

きつねからねこへのフィールドアップを目指して行動していると、ふとした時に、「あーあ、やっぱり今日の自分はきつねだったなあ。」とか「あれ、今週はハリネズミフィールドかもしれない。」とか「おや?今の言動はねこフィールドだったのではないか?」ということがある。

著者は「人間には誰しも光と闇の部分がある」と述べているが、正におっしゃるとおりで、人間誰しも好不調の波がある。好調時はねこでいられるし、不調時はきつねになってしまう。

波がしょっちゅう上がり下がりすれば、フィールドも連動して激しく上下してしまう。好不調の波を穏やかなもののにしつつ、ステージアップを目指さないといけない。そのためには自分の言動を振り返り、常に自分と向き合い続けることが必要だ。

向き合い方も、ただ後悔してクヨクヨするのではなく、次回はどうするか、今後どう改善していくかを考えなければ進歩がない。「気づく」ことと「改善すること」を癖にしつつ、ねこフィールドへの完全移転を目指そう。

気づくことで人生は変わる

ねこフィールドを自覚できる瞬間が増えてくると、どういう時に自分がねこになりやすいか、逆にどういう時に自分の中のきつねが顔を出すのかがだんだんとわかってくる。

ねこになりやすい状態をできるだけ多く生活の中に取り入れれば、ねこでいられる時間が増えるというわけだ。

僕の場合は、感動することと、他人に親切にすること。

感動して涙が出た時、他人に感情移入できていることを実感し、他人に親切に接することができた時、やさしい心が自分の中にあることに気づくことができる。

この本を読んでからというもの、ねこ60%、きつね20%、その間20%ぐらいの割合で生活ができるようになったと思う。

自分は今幸せなのだろうか。もっと幸せになるためにはどうすればいいのだろうか。全ては自分と向き合うことで知ることができる。

気づくことができたその先に、理想のねこフィールド生活が待っている。

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