女性にモテたければこれを読め【ノルウェイの森/村上春樹】

キュウリのシーンが大好きです。

「僕」みたいにモテたい

ビジネス書や自己啓発本から入り、読書が楽しくなってきたころ、小説に手を出した。没入感がビジネス書の比ではなく、すぐにその魅力に取り憑かれた。

村上春樹に出会うまでにそう時間はかからなかった。巨大な本棚を持つ友人から「国境の南、太陽の西」を借りたことをきっかけに、何度もその最高の世界観を体験し、酔いしれるようになった。

そしてこのたび「ノルウェイの森」を読んで気がついた。村上春樹の小説は、モテたい男のビジネス書であり自己啓発本だということに。物語の主人公である「僕」の真似をすれば、間違いなく女性にモテるようになる。今週は、「僕」から学ぶモテるためのテクニックをまとめたので参考にしてほしい。

テクニックその1「傾聴」

ノルウェイの森に登場する「僕」は、女性の話を最後まで聞く。聞いた上で、時に同じ言葉を繰り返し、質問し、決して否定しない。その結果、相手の女性に好かれる。

人は、自分の話を聞いてくれて、自分に興味を持ってくれる人のことを好きになる習性がある。他人の話をきちんと聞くということは、恋愛だけでなく人生を楽しく過ごすためにもとても大切なことだ。

「聞いているつもりでも実は聞いていないことがある。」「男性は女性に比べて他人に興味を持てない設計になっている。」これらのことを肝に命じた上で、女性の話を最後まで聞くようにすればモテる。

聞き方や相づちの具体的なテクニックについては、ぜひ「ノルウェイの森」を読んで学んでほしい。

テクニックその2「聡明」

村上春樹作品に登場する「僕」は、本をよく読む。隙間時間に、寝る前に、時にはお酒を飲みながら読書する。この読書習慣によって培われた語彙力のおかげで、女性との会話の中で気の利いた冗談を言うことができる。

聡明な人はモテるというのが不変の原則だ。賢い人は本をよく読む。つまり本を読めばモテる。たとえモテなかったとしても、読書によって得られた知識はあなたを裏切らない。その読書習慣は、いつか実を結ぶ。

具体的にどんな本を読めばいいかについては、ぜひ「ノルウェイの森」を読んで学んでほしい。

テクニックその3「素直」

テクニック1と2を駆使することで、今までよりはモテるようになる。しかし、真のモテ男になるためには、最も重要な3つ目のテクニックを習得しなければならない。

それが「素直さ」だ。ノルウェイの森の主人公である「僕」は、とても素直な性格だ。素直に愛を表現し、素直に傷つく。そんな「僕」を見て、女性たちはメロメロになる。

ここで大事なポイントは、そこに打算がないことだ。ご存じのとおり、性格というものはなかなか変えられないし、年齢を重ねるうちにどんどん頭が固くなってくる。だからこそ、素直な人間は希少価値がある。

素直になることは難しい。だからこそ、この際モテるために素直になることを目指してみるべきだ。もちろん時間はかかる。日常を変えるしかないからだ。人の話をしっかり聞き、読書によって思考力を鍛え、物事を素直に見る。

この訓練を続けるうちに、まずは自分のことが好きになれる。自分にモテれば、いずれ他人にもモテるようになる。素直にモテたいと思い、素直に努力する。真っ直ぐモテ道を進めばいい。

新作が楽しみ

「ノルウェイの森」を読み、紹介した3つのテクニックを駆使すれば、確実にライバルに差をつけることができる。あとは自分を磨き続けて行くだけだ。

最後に1点、忠告がある。村上春樹の描く「僕」に近づけば近づくほど、「僕」と同じ運命を辿ることになってしまう可能性がある。性愛と併せて、大きな喪失も経験してしまう運命だ。その喪失は時に再生不可能な程のダメージになってしまう恐れがある。

だかしかし、それでも「僕」から学ぶのはやめられない。私たちは心のどこかで、性愛、喪失、孤独を求めているのかもしれない。

次は一体どんな「僕」に出会えるのか。4月の新作が待ち遠しい。

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