立ち振る舞いで惚れさせろ【夢と金/西野亮廣】

誰よりも まずは自分を 惚れさせろ

「キングコング西野亮廣」にどんなイメージを持っているだろうか。会員制サイトと絵本でガッポリ稼いでいる怪しげな元お笑い芸人。そんなふうに僕は思っていた。

ガラリとイメージが変わったのは約1年前。元同僚が言った「オレ西野好きなんですよね。」という言葉がきっかけだった。元同僚の生き方に憧れていた僕は、ためしに「バカと付き合うな」を読んでみた。すぐに西野亮廣のファンになった。同時にホリエモンのファンにもなった。

この時、これまで僕が西野亮廣に対して抱いていたイメージは、「ハンサムかつ人気者」への単なる嫉妬から来る偏見で生まれたものだということに気づいた。西野亮廣本人の発信に触れもせず、似たような偏見を持つ人たちが書いたネット上の書き込みだけで、負のイメージを作り上げていた。

偏見は他人の話が聞けなくなる呪いだ。価値の低い情報から自分で勝手に作り上げた呪縛に取り憑かれ、視野が狭い人生を送るのはとても悲しい。自分が嫌いだと勝手に思い込んでいる人や、自分と反対の意見を主張している人の話にあえて耳を傾けることで、未来が大きく開けることがある。どんな人の話でもまずは素直に聞いてみる。それが呪いを解き、明るく豊かな人生を送る鍵になる。

無事偏見が取り除けたところで、本書からもしっかり学ばせてもらおう。

今、この国に足りていないのは「希望」だ。希望を持つためには、夢を語り、「お金」を学ぶ必要がある。子供はもちろん、子供に背中を見せなければいけない大人もだ。

夢と金|西野亮廣

先進国の中で自殺死亡率がぶっちぎりナンバー1の日本。お金が原因で自殺や犯罪を選んでしまわないためにも、僕たちはお金について学び、お金にきちんと向き合った上で、子どもたちに希望を語らなければならない。

人生には夢が必要だ。夢がなければお金の使い道がない。夢のためにお金を稼ぎ、夢のためにお金を使う。そんな生き方が選べる世の中であるべきだ。

夢を抱き、夢の実現のためにお金を稼ぐことは、自分だけでなく自分の周りの人たちの人生も豊かにする。自分を応援してくれる人が増えれば増えるほど、自分が応援できる人も増えてくる。多くの人の人生がプラスサムゲームになれば、世界はきっともっともっと豊かになる。

[夢]=[認知度]ー[普及度]

夢と金|西野亮廣

「多くの人に知られているが、誰も持っていないもの」が夢だ。誰かの夢を作り出すことができれば、それが「ラグジュアリー」として大きな価値を生み出すことになる。

まずはとにかく認知度を高めた上で、自分にしか提供できないものを提供する。それについた値段が、自分が世の中に対して生み出した価値の値段だ。

「ラグジュアリー」を生み出す。実現するのは決して簡単ではないが、挑戦し続ける限り可能性はゼロじゃない。

[応援シロ]=[目的地]ー[現在地]

夢と金|西野亮廣

認知度を高め、誰かの夢を作り出すためには、多くの人に応援してもらわなければならない。応援してもらうためには、「応援シロ」が必要だ。

自己保身を捨てて目的地と現在地を晒し続けることで、「応援シロ」が生まれ、そこにファンが生まれる。誰かを応援したくなったことを思い出すとよくわかる。その人の現在地と目的地が遠ければ遠いほど、無理そうであれば無理そうであるほど、人は応援したくなるものだ。

現在地と目的地を明確にして、晒し続ける。夢を叶えるためには、その勇気が必要だ。

人生に希望を持つためには夢が必要で、夢の実現にはお金が必要。お金を集めるためには応援が必要で、応援してもらうためには明確な目的地と正確な現在地を晒し続ける勇気が必要。

よく考えると、どれもこれも他人に好かれないと揃えられないものばかりだ。他人に好かれるためにはまず、自分が自分を好きにならなければならない。自分を好きになって初めて、自分の人生に夢と希望が持てるからだ。

そのためには日常全てを変えていく必要がありそうだ。24時間365日、自分が惚れる自分であり続けることで、自分に自信がつき、それが周囲にも伝わっていく。まずは自分が自分に惚れて、その後身近な人から徐々に惚れさせていくんだ。

夢を叶えたイケてる自分を想像し、惚れる。そんな自分に、今の自分を愚直に寄せていく。素直に、正直に、前向きに、可愛らしく努力し続けることができる人。夢を叶えることができるのは、きっとそんな人間だ。

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